和紡布は、”手紡ぎ”もしくは、”ガラ紡”という製法で丁寧に作られています。
それらはどのような製法なのでしょうか?
手紡ぎ
その名のごとく、人の手で丁寧に紡がれていきます。糸車をまわしながら、こつこつこつこつ。。それは、熟練工でも1日に200g程度の糸しかできないほどなのです。 また、手紡ぎのため、適度に糸のムラがありますが、ふくらみのあるやわらかい糸になります。手編みのセーターのように。
手紡ぎの糸は、木綿の生産地の中国で丁寧に紡がれてから日本にきます。そこで、製品化されています。
ガラ紡
信州松本の発明家兼お坊さん、臥雲辰致(がうんたっち、と読みます)が明治時代に西洋の技術に頼ることなく日本の元来の伝統作業のみをヒントに発明した純和製紡績機械、『ガラ紡績機』で紡いだ糸です。仕組みが単純で、手紡ぎに最も近い糸が出来ますが、現代の機械(工業用紡績機)の数百分の一の速さでしか糸紡ぎが出来ません(それでも手紡ぎよりは効率が良い)。時間と手間がかかる分、出来上がりは手紡ぎによく似た柔らかくてふくらみのある糸に仕上がります。
普通の糸とどうちがうの?
ガラ紡や手紡ぎの糸に共通する特徴は、普通の糸に比べて太さにムラがあり、ふっくらやわらかに仕上がっていることです。そのためとても吸水率が高く(107.5〜127.1%)、粗く織った表面のデコボコの摩擦効果と相乗して、油分を無理なく落とせるのです。
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手紡ぎ・ガラ紡 | 普通の糸 |
吸収率について
吸収率は、107.5〜127.1%。これは、どのように量るのでしょうか? 100gの乾いた布に十分水を含ませ絞ります。 その後、その布の重さを量り、そこから、100g引くと、湿った布に残っている水の分量がわかります。その水分が保持する量、これが吸水率になります。
絞りきって、布の重さが、150gだったら、吸水率は50%ということになります。
ちなみに普通のタオルやふきんの吸水率は80%前後。和紡布のガラ紡糸や手紡ぎ糸は、普通の糸に比べ太さにムラがあり、わた状に膨らんでいて隙間があり、水をしっかり蓄えます。そのため、普通のタオルなどに比べ、1.2〜1.5倍もの水を保てるのです。
この吸水率が100%を超えると、水がたくさん布地にしみわたり隙間がなくなるので他のもの(油や汚れ)が入り込みにくくなるいわれています。 和紡布が石けんや洗剤なしで洗いものができるのはこの性質があるからです。
それらの糸の自然な風合いが伝わるように、布の織り上げには、手機織機や力織機が使われています。 日本では、明治後半から昭和初期まで使われていた懐かしい織機です。 時間をかけて織り上げることで、糸に負担をなるべく掛けずに、やわらかくふっくらと仕上げることができます。
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